任意後見契約の締結から任意後見監督人選任までの流れについて(事例報告)~7月研修報告~

 コスモスふくおかでは、会員のブラッシュアップを図るために毎月研修会を開催しています。今回は第5 期最後の研修として、会員による任意後見事例報告と「イオンモール福岡伊都店」「大野城まどかぴあ」「市 営中浜団地34棟集会場」で行っている相談会の報告を研修内容とさせていただきました。

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 任意後見契約の締結から任意後見監督人選任までの流れについて」というテーマで上津原 雄一会員よ り報告がありました。

 

昨年10月に千葉県在住の親族の方から福岡県在住の本人の財産保護、専門職による 療養看護の件でコスモス千葉県支部が相談を受け、コスモスふくおかに繋げて、コスモスふくおかの会員が 任意後見を受任したという、コスモスの他県支部からの紹介事例です。

 

任意後見制度は本人の判断能力があ るうちに、あらかじめ自分で後見人を選び、頼みたいことを決めておくことができ、本人の意向がより反映 される仕組みになっていますので、本人の財産の状況や現在の環境を考え、将来の希望などについてよりき め細やかに対応する必要があるともいえます。

 

 事例報告では公正証書遺言の撤回、任意後見契約に必要な書類取得の難しさ、財産状況が不明な中での報 酬額の設定、キーパーソンとなる方との関係、保有有価証券の取扱い、ヘルパーとの関係などの問題を一つ 一つ解決しながら後見事務を行うことの難しさなどを中心に報告してもらいました。